ほとんどのレンタルサーバーには「ローカル配送」という仕組みがあります。
メールを送信するとき、宛先のメールアドレスのドメインが自サーバー内に存在する場合に、DNSへの問い合わせをスキップしてメールを配信する仕組みです。配信スピードが向上するメリットがありますが、この仕組みが原因で「ウェブサイトに設置したフォームの管理者宛てメールが届かない」ケースがあります。
ローカル配送の仕組み
通常のメール配送
通常はブラウザがDNSへ問い合わせて、送信先のドメインのIPアドレスを教えてもらいます。
IPアドレスが分かったらそこへ向けてメールを送信します。
ローカル配送の場合
送信元サーバにも送信先のhogehoge.comが存在している場合、DNSへの問い合わせをスキップします。そして自分のドメインに向けてメールを配送します。これがローカル配送の仕組みになります。
これが原因で、DNSレコードに登録してあるメールサーバの方にメールが配信されない、ということが起こるわけです。
ローカル配送を解除する方法
レンタルサーバーによっては、コントロールパネルの設定からローカル配送を解除することが可能です。
エックスサーバの場合
残念ながらローカル配送に関する設定は変更できません。
ただし、該当ドメインのメールアカウントを全て削除すればローカル配送は無効になります。
cPanel(mixhost や カラフルボックス)の場合
・cPanelにログインし「電子メールルーティング」をクリック。
・「リモートメールエクスチェンジャー」を選択して、「変更」をクリックします。
これでローカル配送を回避できます。